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付加疑問文の全てを詳細解説!意味から作り方、応用の付加疑問文まで全てを学ぼう

付加疑問文って、簡単そうで意外と複雑ですよね。実際に会話でよく使われるこの付加疑問文ですが、意味やニュアンス、作り方、なぜこんな形になっているのか?などを丁寧に1つずつ理解すれば大丈夫です。

この記事では、付加疑問文(question tags)の意味とニュアンス、付加疑問文の作り方と使い方、そしてなぜこんな形になっているのか?などを詳しく分かりやすく解説していきます!

目次

付加疑問文の意味

付加疑問文の意味

付加疑問文(question tags)とは、自分の発言について、「そうだよね?」と相手の確認を取るときに使われる表現です。

この付加疑問文(question tags)は、その名の通り通常の文章にくっつけて(付加して)使います

簡単な例を見てみましょう。

You went to see a movie last night, didn't you?
あなたは昨夜映画を観に行ったよね

このように、自分の発言に対して、相手に「そうだよね?合ってるよね?」という確認をする時に付加疑問文を使います。

普通の疑問文にすれば、確認ではなく質問をする意味になります。

Did you go to see a movie last night?
あなたは昨夜映画を観に行きましたか?

これは質問ですね。話し手は、相手が映画を観に行ったかどうかを知らず、相手に対して質問をしています

付加疑問文にすると、話し手は、相手が映画を観に行ったことをある程度確信しており、相手に対して確認をしています

付加疑問文のイントネーション

付加疑問文のイントネーションで、ニュアンスも少し変わるので、理解しておきましょう。

語尾が下がる場合

語尾のイントネーションを下げる場合、念押しするニュアンスになります。

You went to see a movie last night, didn't you
あなたは昨夜映画を観に行ったよね

「あなたが昨夜映画を観に行った」ことがほぼ確実だと思っていて、相手に対して「そうだよね。」と念押ししたいときには、付加疑問文の語尾のイントネーションを下げます。

語尾が上がる場合

語尾のイントネーションを上げると、少し自信がなく、「そうだよね・・・?」と確認するニュアンスになります。

You went to see a movie last night, didn't you
あなたは昨夜映画を観に行ったよね・・・?

この場合「あなたは昨夜映画を観に行った」ということが確実だとは思っておらず、相手に対して「そうだよね・・・?」と確認する意味を表すことができます。

付加疑問文の作り方

付加疑問文の作り方① 肯定文には否定の、否定文には肯定の付加疑問文

付加疑問文は、通常の文章の終わりにくっつけると説明しました。付加疑問文は、次のように作ります。

それぞれ例を見てみましょう。ここでは、「肯定文に対しては否定の付加疑問文、否定文に対しては肯定の付加疑問文」という部分をしっかり見ておきましょう。

◆主文が肯定の場合
You study really hard, don't you?
あなたはすごく一生懸命勉強しているんじゃない?

直訳すれば、「あなたはすごく一生懸命している。していない?」となります。そのため、話し手は相手が「一生懸命勉強している」と思っていて、「そうだよね?」と確認・念押ししています。

◆主文が否定の場合
You don't study hard, do you?
あなたは一生懸命勉強していないでしょ?

直訳すれば、「あなたは一生懸命勉強していない。してる?」という意味です。話し手は、相手が「一生懸命勉強していない」と思っていて、「そうだよね?」と確認しています。

なぜ付加疑問文は、主文の反対(肯定であれば否定、否定であれば肯定)になるのか?

ここで少し立ち止まって、なぜ付加疑問文がこういった複雑な形をしているのかについて、理解しておきましょう。

肯定であれば否定、否定であれば肯定という理解だけでは、少し理解が不足しています。

例文を見て説明していきます。

You are tired, aren't you?
あなたは疲れているでしょう?

"You are tired"という文章を疑問文にすれば、"Are you tired?"となりますね。この"Are you~"と言う形を否定文にして、"aren't you?"という形にすれば、付加疑問文をつくれます。

難しく考える必要はありません。

「あなたは疲れている("You are tired")。疲れているの("Aren't you (tired)")?」という表現にすることで、「あなたは疲れている、でしょ?」と確認しているだけなのです。

Mark didn't go to the park, did he?
Markはその公園に行かなかったでしょ?

こちらも、「Markはその公園に行かなかった("Mark didn't go to the park")。行ったの?(Did he (go))?」というのを組み合わせています。

こちらも、「Markはその公園に行かなかった」という自分の考えの後に、「(彼は)行ったの?」という反対の疑問文をくっつけることで、「Markはその公園に行かなかった、そうだよね?」という確認をしているのです。

付加疑問文が"did Mark?"ではなく、"did he?"となっているのは、既にMarkが出てきているので、代名詞で言い換えているだけですね。

主文の動詞(be動詞や一般動詞、助動詞など)によっては、付加疑問文の形も変わります。

付加疑問文の作り方② 動詞や助動詞によって変わる付加疑問文

付加疑問文は、be動詞や動詞、助動詞によって形が変わります。

基本的には、その主文を疑問文にしたときの文頭を使いますが、これだけだとまだ分かりにくいと思うので、対応関係を表で理解しておきましょう。

まずは付加疑問文を作るにあたり、理解しておくべき重要ポイントをしっかりみておきます。

ポイント 
①"I am ~"の付加疑問文は、"aren't I ?"となる
②That/Thisなどは、付加疑問文においては"it"で受ける(例:This is a dog, is it?)。
③These/Thoseなどは、付加疑問文において"they"で受ける(例:These are cats, are they?)
④付加疑問文では、主文の主語を代名詞に置き換える(主文の主語がKenであれば付加疑問文ではheにするなど)
⑤主文が否定文でなくても、意味的に否定的な文章であれば、付加疑問文は肯定となる。
 (例:You never did it, did you?)

◆Be動詞を使った付加疑問文の形

基本的には上で説明した通り、疑問文の形を使って付加疑問文を作ればよいのですが、いくつか注意点があります。

まずは間違えやすいポイントについて理解しておきましょう。

動詞付加疑問文の形
amaren't I?
※ポイント① amn't I?ではない
(am notは省略不可)
I am cool, aren't I?
am not am I?I'm not doing great, am I?
arearen't ~?You are tired, aren't you?
aren'tare ~?You aren't drinking alcohol, are you?
isisn't ~?That is a dog, isn't it?
※ポイント② isn't that?ではないことに注意
isn'tis ~?Ken isn't sleeping, is he?
※ポイント④ is Ken?ではないことに注意
waswasn't ~?She was upset, wasn't she?
wasn'twas ~?Lisa wasn't angry, was she?
wereweren't ~?They were busy, weren't they?
weren'twere ~?Those dogs weren't barking, were they?
※ポイント③ were those?ではないことに注意
be動詞を使った付加疑問文の形

◆一般動詞を使った付加疑問文の形

次は、一般動詞を使った文章の付加疑問文です。基本的には上で説明した通り、疑問文にしたときの形をくっつければOKです。

次の表では、例としてstudyという動詞を使って説明しますが、どの一般動詞を使っても同じ形になります。

動詞付加疑問文の形
studydon't ~?You study , don't you?
don't studydo ~?You don't study, do you?
studies(3単現)doesn't ~?He studies, doesn't he?
doesn't studydoes ~?She doesn't study, does she?
studieddidn't ~?You studied, didn't you?
didn't studydid ~?You didn't study, did you?
一般動詞を使った付加疑問文の形

こちらは比較的簡単ですね。

◆助動詞を使った付加疑問文

次は助動詞を使った付加疑問文です。

代表的なものだけこちらに記載しておきますが、基本的には一般動詞やbe動詞の時と考え方は同じです。

動詞付加疑問文の形
cancan't ~?You can swim, can't you?
can'tcan ~?You can't swim, can you?
willwon't ~?He will come, won't he?
will not (won't)will ~?She won't come, will she?
wouldwouldn't ~?Tim would get mad, wouldn't he?
wouldn'twould ~?She wouldn't come, would you?
have (現在完了形)haven'tYou have done it, haven't you?
haven'thaveThey haven't come, have they?
had(過去完了形)hadn'tThe guys had come, hadn't they?
助動詞を使った付加疑問文の形

◆イレギュラーな付加疑問文

There is文の付加疑問文

There is構文は、次のような付加疑問文となります(be動詞と同様です)。

主文付加疑問文の形
There isisn't there?There is a store, isn't there?
There isn'tis there?There isn't a store, is there?
There is 文の付加疑問文の形
Let's文の付加疑問文

Let’s の付加疑問文は、次のようになります。

Let’s文に付加疑問文をつけることで、「~しましょう、いいですね?」と、念押しする意味にことができます。

Let's go there, shall we?
そこに行きましょうか。

Let'sには、shall we?という付加疑問文をつけるということを覚えておきましょう。

命令文の付加疑問文

命令文は、次のような付加疑問文をつけることができます。
※命令文についての解説は、こちらをご覧ください。

どれを付けるかによって、命令文のニュアンスを変えることができます。

ただし、相手に対して丁寧に依頼をしたいときには、"Can you ~?"などの助動詞を使った表現を使う方がよいです。

いずれも、それほど使われる頻度は多くないので、命令文のニュアンスを変えることができるということを覚えておけばOKです。ニュアンスは、実際の会話などに触れていく中で、理解できていくと思います。

付加疑問文ニュアンス
won't you?少し丁寧な依頼Pass me the salt, won't you?
塩を取ってくれないか?
can you?くだけた表現(少し命令の意味を和らげる)Pass me the salt, can you?
塩を取ってくれる?
can't you?ちょっといら立ちを表すPass me the salt, can't you?
塩を取ってくれない?(少しいら立ち)
would you?少し丁寧な依頼にするPass me the salt, would you?
塩を取ってもらえるかな?
will you?否定の命令文には、この形をつける
(~しないでくれるかなといった意味)。
Don't do it, will you?
それをしないでくれるかな?
命令文の付加疑問文の形

おわりに

付加疑問文ははじめは慣れないと思いますが、記事で解説した通り、なぜこのような形になっているのかということを理解して、練習をすれば慣れていきます。

相手に対して何かを確認したり念押ししたりしたい時に、よく会話で使う表現ですので、是非慣れていってくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事が分かりやすかったと思った方は、

  • この記事を書いた人

Kazu

国連英検特A級合格(二次試験満点)、TOEIC満点、TOEFL iBT108点取得。大学では英語を専攻し、カリフォルニア大学で1年間政治経済を学ぶ。これまでに海外留学支援やTOEIC/TOEFL模擬試験の作成と編集、TOEICや英文法・英会話の講師、翻訳など様々な英語に関する 仕事に携わってきました。

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