目次
はじめに
「英語の発音を、ネイティブのように綺麗にできるようになりたいけど、難しい…」
「英語を話しても、発音のせいでなかなかコミュニケーションがうまく取れない…」
英語を学習されている方で、こういった悩みを抱かれている方はとても多いです。
かつて私もそのような悩みを持つ一人の英語学習者でした。しかし、私は色んな方法で練習を重ねた結果、アメリカに留学した時には、ネイティブと間違われるくらいにまで発音が上達していました。事実、国連英検特A級の二次試験でも、Pronunciation(発音)の評価項目で満点をもらっています。
この記事では、私が実際にやった英語の発音の上達法を徹底解説していきたいと思います。人によっては合わない練習方法もあると思いますが、是非自分に合いそうなものを見つけていただけると嬉しいです。
発音練習 基礎編
それでは早速、発音練習の基礎編を解説していきます。
基礎編でのキーワードは、「ゆっくり、丁寧に、大げさに」です。このキーワードは常に念頭に置いておいてください!
1.ひとつひとつの音を丁寧に発音練習しよう
基礎を作るためには、1つ1つの音を丁寧に発音練習し、身に着けることがとても大切です!
個人的には、発音記号を使って英語の音を丁寧に勉強・練習することがおすすめです(フォニックスという学習方法もありますが、これについては後で説明します)。
発音記号とは?
発音記号というのは、ある音の発音を表す記号です。
辞書を引いた時に、こんな記号を見たことはありませんか?
cup /kʌp/
English /ˈɪŋɡlɪʃ/
interesting /ˈɪntrəstɪŋ/
この赤文字で示した部分が、発音記号と言われるものです。
この記号(k, ʌ, ŋ, əなど)はそれぞれ発音方法が決まっていて、この1つ1つの記号の発音方法を練習していけば、ただしく単語が発音できるようになるのです。
発音記号の勉強法とおすすめ本
では、この発音記号はどうやって勉強すればよいのでしょうか?
Youtubeの動画や書籍など、色々なメディアを活用しての学習が可能なのですが、私は『オバケの英語』という本を使って練習しました。この本は、発音記号を全く知らない人でも簡単に発音記号をマスターできるので、とてもおすすめです。
もちろん、本を買うほどでもない方は、Youtube動画を見ても解説動画がたくさん載っていますので、それでも十分です。動画を観れば、発音するときの口の形なども視覚的に分かりますから、自分でもそれをマネしながら発音できるメリットもあります。
発音練習のコツ「ゆっくり、丁寧に、大げさに」
さて、キーワードを覚えていますか?そう、「ゆっくり、丁寧に、大げさに」です。
英語を綺麗に発音できるようになるために、まずは1つ1つの音をゆっくり、丁寧に、大げさに発音することがとても大事です。大変ですが、これが最短の近道であり、今後英語を高速でスラスラ読めるようになるための土台となります。
「大げさに」とは、「口や舌を大きく動かして、はっきりと発音する」という意味です。日本語に比べて、英語は口周りの筋肉をより使います。そのため、普段あまり使わない筋肉を鍛えるためにも、口や舌の動きに慣れるためにも、大げさに発音練習することが大切です。
もう一度言います。「ゆっくり、丁寧に、大げさに」ですよ!
フォニックスという学習方法について
発音の学習方法には、「フォニックス」という学習方法もあります。この学習方法についてもこちらで紹介しておきます。
フォニックスとは?
フォニックスとは、英語のつづりと発音の関係性を学ぶ学習法のことです。
例えば、deerやbeerという単語の"eer"の部分は、日本語で書くと「いぁー」といったような発音になりますよね。
このようにして、つづりから英単語の発音を学べるというのがフォニックスなのです。
このフォニックスは、もちろんメリットもあるのですが、デメリットもあります。個人的にはこのデメリットが大きいと感じるため、発音記号での学習を強くお勧めします。ただ、正解はないので、やりやすい方を採用していただくのが一番です。
フォニックスについては、つづりに対する発音方法がいろいろなサイトで詳しく分かりやすく紹介されていたり、動画もいろいろ上がっているので、それらを見て練習すれば良いでしょう。
フォニックスで発音を学ぶメリット
フォニックスのメリットは「分かりやすい」ということです。
フォニックスは海外でも子供に発音を教える方法として採用されており、とても分かりやすく発音を学ぶことができます。
子供に対して発音記号を使って発音を教えると、その見た目の難しさから抵抗感を生んでしまう可能性もあります。
発音記号がどうしても受け付けられない、という方にはおすすめできる勉強法です。
フォニックスで発音を学ぶデメリット
デメリットは、「例外を覚えるのが大変」ということです。
例えば、readという単語を見てみましょう。この"ea"の部分の発音は、場合によって変わりますよね。
readが現在形であれば「イー」と伸ばした音になりますが、過去形などでは「エ」という音になります。
同様に、"ou"というつづりは、単語によって「ア(young)」とも「アゥ(noun)」とも「ウー(routine)」とも発音することがあります。
一つのつづりに複数個の読み方があると、覚えるのが大変ですよね。また、単語を見た時に、つづりからだけでは発音方法が分かりません。私も過去にフォニックスを使って発音を教えていたことがありましたが、その時々で発音がコロコロ変わることに苦手意識を持つ人が多くいました。
この点、発音記号であれば、young /jʌŋ/、noun/naʊn/、routine /ruːˈtiːn/という風に、記号と音を1対1で覚えることができ、発音記号を見れば発音方法がすぐに分かります。
そのため、少し複雑で覚えるのに時間もかかりがちですが、発音記号で練習することを個人的にはおすすめしています。
2.正しい発音を意識しながら、単語を読んでみよう
このステップでは何をすればいい?意識するポイントは?
ひとつひとつの音をきちんと発音できるようになったら、今度は単語を読んでみましょう!
「1.ひとつひとつの音を丁寧に発音練習しよう」の段階でも徐々に単語を読みながら練習したかもしれません。
ただ、このステップでは、
正しい音をつなげて読む
ということをしっかりと意識しましょう!
特定の音だけを正しく発音するのではなく、全ての音を正しく発音しながら、単語を読むことが大切です。
例えば、interestingという単語を読むとすると、ɪ,n,t,r,ə,s,t,ɪ,ŋというすべての音を正しく発音できるように意識しながら、丁寧に読みましょう!
私が実際にやった練習法(自分の発音とネイティブの発音の聞き比べ)
ここでは、私が実際にやっていた勉強の手順を共有します。
①まずは、Youtubeや発音を解説しているサイトなどで、ネイティブが実際に何らかの単語を発音している動画・素材を選択します。
Youtubeで、「○○(単語) pronunciation」と入れたり、或いはweb辞書で単語を検索したりすれば、その単語の発音が再生されると思います。実際に発音している人の顔が映っているものがあればベストです。
ここでは、早口ではなく、ゆっくりと丁寧に発音されているものを選びましょう。
というのは、早口になると発音が変化・脱落するなどの現象が起こり、少し難易度が上がってしまうからです。このポイントについてはこちらで解説します。
②自分が発音している様子を録画・録音します。
(最初は恥ずかしいかもしれませんが)、自分の発音している顔と声を録画しましょう。
③ネイティブの発音している動画・音声と、録画した自分の動画・音声を聞き比べてみます。
聞き比べると、うまく発音できているところと、ネイティブと違った発音になっているところが分かると思います。
この違った発音になっている部分については詳しく見直し、「音」の発音方法から見直してみましょう。また、動画を撮っていれば、自分とネイティブの口の動きを比べてみると、上達がはやくなります。
③発音の変化(リエゾン)を練習する
英単語は、ひとつひとつの音を繋げたものです。
interestingという単語は、ɪ,n,t,r,ə,s,t,ɪ,ŋという7つの音のつながりですよね。
ただ、このように音と音がつながった際に、元の発音とは異なったものになってしまうことがあります。
リエゾンの代表的なものは、「連結(linking)」「同化(assimilation)」「脱落(reduction)」「はじき音(flapping)」があります。
連結(linking)
連結(linking)とは、音と音がつながる現象です。
Take it!
この文章を取り上げてみてみましょう。
普通にゆっくり発音すれば、「テイク /teɪk/ 」「イット /ɪt/ 」と分けて発音することも可能です。
ただ日常生活においては、このように分けて発音されることはほとんどなく、「テイキット /teɪkɪt/」という風につながった音になります。
特に、子音と母音が並ぶとつながることが多いです。
同化(assimilation)
同化(assimilation)とは、音と音が繋がって、別の発音になる現象です。
I miss you.
この文章で、"miss you"の部分に注目しましょう。
普通に発音すれば、「ミス /mɪs/」「ユー /juː/」です(発音記号の/j/は、カタカナで言えばヤ行の音(yの音)です)。
これをつなげて発音すれば、「ミスュー /mɪsjuː/」となりそうですが、発音が変化して、「ミシュー /mɪʃuː/」という音になります(/ʃ/という発音記号は、シュというような音です)。
このように、単につながっただけではなく、音が変化したものが同化です。
脱落(reduction)
脱落(reduction)とは、音が抜け落ちてしまう現象です。
Get down!
という時、「ゲット /get/」「ダウン /daʊn/」と分けては発音されず、「ゲッダウン /ge(t)daʊn/ 」と発音されます。
この時、tははっきり発音されず、脱落してしまいます。
これが脱落と呼ばれる現象です。
はじき音(flapping)
はじき音(reduction)とは、もともとの音が変化し、舌ではじいたような音に変化する現象です。これはアメリカ英語に顕著にみられます。
waterという単語を例にとってみましょう!
これはアメリカ英語では、ほとんどの場合、「ウォーター」ではなく「ウォーラー」に近い音になります。これは皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか?
イギリス英語ではきちんとtの音が発音されますが、アメリカ英語ではこのような現象がよく起こります。
なぜリエゾンが起こるのか?どうすればリエゾンを習得できるのか
リエゾンが起こる理由を知れば、リエゾンの習得が早くできるようになるので、ここで説明をします。
その理由を一言で言えば、音を変化させた方が発音しやすいからです。
日本語でリエゾンを体感する
日本語で考えてみましょう。
例として、「三位一体(さんみいったい)」という言葉で考えてみます。
この「三(さん)」をまずは発音してみてください。この「ん」の音は、分かりやすくするために唇を閉じて発音してくださいね。
そのまま、「位(い)」と言ってみてください。
どうでしょうか?唇を閉じた状態から、「い」と発音すると、「み」の音になりますよね。
そうすると、「さんみ」という発音に自然となってしまいますよね。
本来の音では発音しにくいので、言いやすい方法で自然な発音をしたら、音がくっついたり変わったりしたというのがリエゾンなのです。
そのため、リエゾンの全パターンをきっちり暗記する(例:「この音とこの音が並んでるから、この音になって…」など)のではなく、まず正しい発音を習得することが、リエゾンを習得する一番の近道じゃないかと思います。
②自分の発音を録画・録音してネイティブのと聞き比べ、単語を正しく発音できるように練習する。
③リエゾンは、「発音を自然にしやすくする」ために生まれるもの。正しい発音を習得すれば、自然と理解できるようになる。
発音練習 応用編
単語をある程度正しく発音できるようになったら、次は実際の文章をスラスラ発音できるようにしていきましょう!
私のおすすめの練習方法を2つ載せておきます!
①ドラマや映画の登場人物になりきって、セリフを読む
これは個人的にかなりおすすめの練習方法です。
練習方法を手順に沿って説明しますので、ドラマや映画が好きな方は是非試してみてください!もちろんドラマや映画ではなくても、好きな海外Youtuberの動画でも構いません。また学生の方であれば、音声データのある参考書や教科書などでも良いです。
①好きなドラマ・映画etcを1つ選びましょう
まずは、自分が好きなドラマ・映画などを1つ選びましょう。
選ぶ時のポイントを記載するので、このポイントに沿って選んでみましょう。
①自分が何度観ても苦にならないものを選ぶ…何度も何度もセリフを練習する必要があるので、何度も観るのが苦痛なものはやめておきましょう。
②日本語訳など、意味が確認できるものを選ぶ…セリフの発音練習をするにあたって、そのセリフの意味を分かりながら読むと更に上達します。セリフの発音のリズムなどは、その意味と関連していることも多いので、これも大切なポイントです。
③セリフがなさすぎるものは選ばない…発音の練習が目的なので、セリフが少なすぎたり、沈黙が多い映画・ドラマは避けておきましょう。
④内容やセリフが難しすぎるものは選ばない…発音の練習をするとは言っても、やはりセリフの意味は理解しながら文章を読むことが大切です。そのため、英語の難易度が高すぎたりするものは避けておくことをおすすめします(難しすぎると、何度も観るのが苦痛になります)。
私は、アメリカのコメディドラマ「FRIENDS」を選びました。このドラマは上記3点を満たしており、何度見ても面白く、登場人物間のやり取りもテンポがよくてセリフも適量、そして内容は日常生活をもとにしているドラマなので、おすすめです!
もちろん、ご自身の好きなものを選ぶことが一番なので、好きなドラマ・映画を探してみてくださいね!
②セリフの意味を理解しつつ、リズムや発音を聞こう
選んだドラマや映画のセリフの意味を確認しながら、まずはセリフのリズムや聞こえ方を耳でしっかりと感じましょう。
文章を読むと必ず抑揚があります。この抑揚を意識することで、より発音も上達します。
いきなり自分で発音してみても良いですが、セリフのリズムや、「どういう風に聞こえるか」ということをまず感じることがとても大切です。
③登場人物になりきって、セリフを自分で言ってみましょう
次は実際に、自分で発音してみましょう!
この時は、②で感じたリズムや聞こえ方を念頭に置いて、正しい発音を心がけて練習することが大切です。
また、ドラマや映画を観ている場合、その登場人物になりきって発音するようにしましょう。登場人物が怒っていれば、自分も怒ったような調子で、登場人物が淡々とセリフを言っていれば自分も淡々と読みます。
④できるまで、ひたすら反復!
ここまでできれば、あとはひたすらに反復するのみです。
登場人物と同じスピード、リズム、発音で言えるようになるまで、ひたすら繰り返して訓練しましょう!
何度も何度もセリフを読んでいくうちに、スラスラと読めるようになってくるでしょう。
また、基礎編で体得した正しい発音も自然にできるようになります。何度も発音をしているとセリフを覚えられるので、ドラマや映画を観ながらではなくても通学途中やお風呂に入っている時などの隙間時間に、セリフを発音する練習をすれば完璧です。
ここがかなり根気のいるステップなので、より自分が好きなシーンなどで練習し始めると続きやすいでしょう。
②洋楽を歌って発音練習する
次の練習方法は、「洋楽」を使った方法です。音楽が好きな方には特におすすめの練習方法です。
洋楽を選ぶポイントは、映画・ドラマと共通の部分もありますが、私はいつも次のポイントに沿って選びました。
①自分が何度聴いても苦にならないものを選ぶ
②日本語訳など、意味が確認できるものを選ぶ
③自分が「こんなきれいな発音になりたい!」と思える歌手の歌を選ぶ
ちなみに、私は「Owl City」「Shawn Mendes」「Twenty One Pilots」などの歌手の発音や歌が好きで、この人の歌で発音の練習をしていました。
練習方法は、ドラマ・映画を同じ手順です。リズムや発音を聞いて、意味を確認し、自分で全く同じ発音をできるようになるまで反復します。
ただ、歌手によってはかなり癖のある歌い方をする人もいるので、できれば落ち着いた曲で、「きれいな発音だな」と思える曲を選ぶことをおすすめします!
発音が上達するために必要な心構え
発音上達のために、2つ心がけておくとよいことがあります。
①ネイティブと同じ口の形・発生方法をすれば、発音は完璧になる!と思う
②日本語の音とは全く違うということを意識する!(カタカナの発音など、日本語の音で英語の音を理解しようとしない)
日本語と英語の発音は全然違う!
まず前提として大切なのは、日本語の音で英語の音を理解しようとしないということです。
日本語で「ア」という音は、英語で言うとə, ʌ, aなどの音に、細かく分けることができます。
cut(カット)も、noun(ナウン)も「ア」という音が含まれますが、発音記号で言えば /kʌt/ /naʊn/と、英語では違う音です。
この記事では便宜上カタカナ表記で発音を表しましたが、実際は違う音なので、きちんと発音記号をもとに正しい発音を学ぶようにしてください。
(余談)日本語の発音で、英語を発音するとは、どういうことか?
日本語の「ア」という音は、英語ではさらに数種類になるという話をしました。
英語を日本語の音で発音するというのは、どういうことなのか?ということを、ちょっと極端な例で考えてみましょう。
地球のどこかに「アアア語」という言葉があって、「アアア語」には母音が「ア」しかないとしましょう。
つまり、日本語にある母音の内、「ア」以外のもの(「イ」「ウ」「エ」「オ」)はすべて、「アアア語」を話す人にとって「ア」としか聞こえないとしますね。
この「アアア語」を母語として話すAさんに、こういう日本語を教えたとします。
わたしは すしが すきだ。
このAさんにはこう聞こえました。
わたさは ささが さかだ。
Aさんは日本語を覚えたと言って、日本人に「わたさは ささが さかだ」と言いまわります。
意味が分からないですよね?会話をするためには、きちんと「イ」「ウ」「エ」「オ」という発音をしてほしい!と思うはずです。
ちょっと極端な例ですが、これと同じことが日本語・英語でも起こります。
「ハット」と日本語で言うと、英語話者にとってはhatなのかhutなのか区別がつかないのです。
こういう事態を避けるためにも、きちんと発音は習得したいものですね。
ネイティブと同じ口の形・発声方法をすれば、発音は完璧になる!
私が発音をほとんどマスターすることができたのは、大学在学中にふと、次のことに気づいたからです。
私たち日本人もネイティブスピーカーも、同じ人間。そして、同じ「口」というものを持っている。ということは、日本人も「同じ口の形、同じ舌の位置」で発音できれば、ネイティブスピーカーと全く同じ完璧な発音ができるようになるのではないか?
このことに気づいてから、私はネイティブスピーカーの口の形や舌の位置を学ぶようにして、完璧に模倣できるようにしました。
「発音は難しい、完璧に発音するのは無理だ」とネガティブにとらえず、上記のような心構えで勉強をすれば、確実に発音は上達します。
こういったマインドは意外と上達に大切なので、是非皆さんも頭の片隅に置いて練習をしてみてください!
なぜ正しく発音をすることが大切か?
なぜ発音を正しくできた方がよいか?ということについて話したいと思います。
相手への思いやり・配慮
言葉を使ってコミュニケーションを取る際には、相手にできるだけ分かりやすく話す必要があります。
私は大学生の時から、自分のできる限り上手に発音することがコミュニケーション相手への配慮・思いやりだと考えています。
もちろん、完璧にする必要まではないかもしれませんが、最低限相手に正しい意図が伝わるくらいのレベルで発音できることは必要だと思っています。
日本語読みで英語を話すと、「え?なんて言った?」といった聞き返しや、「今言ったのはこういう意味?」といった確認が来ます。これは、相手の時間を余計に取ってしまうことになりますし、相手が「どういう意味だろう?」と悩んでしまうことにもなります。
ことばを学ぶ以上、やはり相手への敬意を忘れず、きちんと意思を伝えられるように努力することが大切だと思います。
発音以外の英語力もあがる
発音を正しくすれば、他の英語力もかなり上がります。
発音を正しくできれば、語彙力や表現力が上がる!
発音を正しく流暢にできると、自然な英語表現を学べる可能性が高くなると私は考えています。それは、発音を正しくできれば、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションがスムーズになるからです。もちろん文法や単語、流暢さも肝心ですが、発音も重要です。
アメリカで友達にこう言われたことがあり、ずっと心に残っています。
Kazuは、他の友達と同じように話せるから、話すときにも気を遣わなくていい。つまづきながら話されたり、発音が苦手な人と話すときは、気を遣って自分もゆっくり簡単な単語や構文を選んで話すんだよね。
ネイティブスピーカーが気を遣わなくていいということは、それだけ自然な会話ができるということです(人によっては、こちらのレベルを確認せず弾丸トークをしてくる人もいますが笑(-_-;))。
自然な会話ができるということは、自然な表現や言い回しを学べるということです。
このように、発音を正しくすることでコミュニケーションがスムーズになり、そうすることでより自然な英語を学習する機会が多く持てるのではないでしょうか?
発音を正しくできれば、リスニング力が上がる!
発音が正しくできると、それだけ自分が区別できる音も増えます。すると、今まで聞き取れなかった英語も聞こえるようになります。
この記事では、発音記号の学習方法や、リエゾンについての説明をしてきました。
このように、正しい音を学び、実際にどう発音されるかを聞き、そして自分でも言ってみることで、リスニング力がグングン上達していきます。
リスニング力をあげたい、英語が聞き取れるようになりたいという人は、発音練習することを強くお勧めします!
おわりに
それほど目から鱗が落ちるようなことは書いていないかもしれません。ただ、発音はこのように地道な努力を続けて、徐々に身についてくるものなのです。
皆さんも是非、毎日数分でもいいので、正しい発音を練習し、英語力をどんどん上げていってください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!