英文法

be動詞は「イコール」のイメージ!簡単そうで難しいbe動詞をマスターしよう!

英語学習でも初めのほうで出てくる"be動詞"というものについて徹底解説していきます!

学校や参考書では、「be動詞は日本語の「~は・・・です」という表現にあたります」と解説していることも多いですが、この覚え方をすると間違ってしまうことも多いんです。

この記事を読んで、be動詞の意味と役割、使い方を理解していきましょう!

目次

be動詞を使った文章

まず、この「be動詞」を使った文章の形を見てみましょう。

ここでは、「こんな形の文章でそれぞれこういう意味になるんだ」ということがぼんやり分かればそれでOKです。

be動詞の文章

be動詞の形

次にとして、「be動詞は色んな形に変化する」ということについて理解していきましょう。

be動詞は、次の図のようにいろんな形に変化します。

be動詞の変化

では、何によってこのbe動詞は変化するのでしょうか。

それは、ずばり「be動詞の前にある単語」によって変わるのです。

「主語+be動詞」という形だと、その「主語」がどういったものかによって変わります。

下の図を見てみましょう。

be動詞の使い分け

「私」「あなた」「それ以外」という3つのカテゴリ(人称)があり、そのカテゴリごとに単数(1つ)か複数(2つ以上)に分けられます。be動詞はこの「人称」×「数」の組み合わせごとに形が変化するのですね。

いくつか例文を見てみましょう。ここではいったん、「確かに主語によってbe動詞が変わっている!」ということがつかめればOKです!

She is my sister.
彼女は私の妹だ。

I am your teacher.
私がみなさんの先生です。

You are very kind.
あなたはとても親切です。

We are from Japan.
私たちは日本出身です。

The book is in my room.
その本は私の部屋にある。

確かにbe動詞の前にくる単語によって、形が変わっていますね。

これらの「主語+be動詞」という形は、省略が一部可能です。省略形についてみてみましょう。

主語+be動詞の省略

という形になります。

このように、be動詞がどういった単語の後ろにくっつくかによって、いろいろな形になるということを覚えておきましょう!

be動詞の意味

be動詞は、「イコール」というイメージです。

be動詞は、主語とbe動詞以下の言葉を「イコールで結ぶ」役割を持っています。

be動詞のイメージ

この「イコール」が、be動詞を理解する上で大事な感覚ですので、ここでしっかりと覚えておきましょう。

なお、否定文にすると、「ノットイコール(同じではない)」という意味になります。

be動詞+ not

例えば「私は先生じゃない」といった文章では、「私」≠「先生」なので、否定文で表現することができます。

be動詞以下の部分にはいろいろ入りますが、主な3パターンをここでは見ていきます。

  • be動詞+名詞
  • be動詞+形容詞
  • be動詞+前置詞+名詞

①be動詞+名詞

まずは名詞(人やモノ、コトを表す言葉)がくるパターンを見ていきます。

be動詞+名詞

例文をいくつか見てみましょう。

She is my sister.
彼女は私の妹だ。

She = my sister、つまり「She(彼女)」と「my sister(私の妹)」は同じなんだという意味ですね。

I'm a teacher.
私は教師です。

I = a teacherという関係が成り立ちます。

全て、「主語」=「名詞」という関係が成り立つということが理解できました。

I am not a teacher.
私は先生ではない(私≠先生)。

こちらは否定文なので、「私」は「先生」ではないということを表します。

Is she a student?
彼女は生徒ですか?

疑問文にすると、「彼女」=「生徒」ですか?という質問になります。

②be動詞+形容詞

次に、形容詞がくるパターンです。

形容詞というのは、「名詞(モノや人など)」を説明する役割を持つ言葉です。日本語では「美しい」「赤い」「硬い」「素晴らしい」などで、後ろに名詞をくっつけると意味が通じるものです(美しい、赤いポスト、硬いパン、素晴らしい)。

例文を見てみましょう。

He is rich.
彼はお金持ちだ。

この"rich"という単語は、「お金持ちな」という形容詞です。

He = richという関係性が成り立っています。

This dog is cute!
この犬、かわいい!

cuteは、「かわいい」という形容詞です。

これも、this dog = cuteですね。

He is smart.
彼はかしこい。

smartは「かしこい」という形容詞です。

全て、「主語」=「形容詞」が成り立っていますね。

このように形容詞が来た場合は、「主語にはそういった性質・特徴があるんだよ」という意味を示す文章になります。

こちらも否定文にすると「主語」≠「形容詞」となります。

例文を見てみましょう。

I was not angry.
私は怒っていなかった。

これは、I ≠ angryだった、ということですね。

③be動詞+前置詞+名詞

次に、前置詞+名詞が来るパターンを見てみましょう。

前置詞とは、inやat、onのような、名詞の前について「関係性」を表す言葉です。

be動詞の後ろに前置詞を置くことで、「主語」=「前置詞+名詞の状態」にあるという意味になります。

be動詞+前置詞+名詞

例文を見てみましょう。

The book is in my room.
その本は私の部屋の中にある。

inというのは「何かの中にある状態」を表す前置詞です。

この文章では、The book = in my roomという関係になっており、「その本」=「私の部屋の中(にある状態)」と言っています。

She is at the library.
彼女はその図書館にいる。

atという前置詞は、「何かがある場所にいる/ある」という意味を持ちます。

ここでは、She=at the libraryという関係になっていて、「彼女」=「その図書館にある/いる状態 」と言っています。

このように、前置詞を使った表現をbe動詞の後ろに置くことで、主語が「前置詞+名詞の状態にある」という意味になるのです。

否定文の例文も見ておきましょう。

My dog was not in the park.
私の犬はその公園にはいなかった。

"my dog"は"in the park"の状態ではなかったよという意味ですね。

これも「ノットイコール」の関係に当てはまりますね。

よくある間違いについて

英作文を教えていると、よくこんな文章を書く人がいます。

問題:私はサッカーをします。
解答:I am play soccer.

この文章は、間違いです。なぜ間違いか理解するために、「イコール」というイメージを思い出してみましょう。

間違いの理由は、"I" = "play soccer"ではないからです。

「でも私がサッカーをするんだよね?」と思うかもしれません。確かに、「私」は「サッカーをする」ので、be動詞を入れてもおかしくないような気もします。

ここで、なぜこれが間違いなのかを理解するために、頭からいったん日本語を消しましょう

実際に下の写真のようにサッカーをするところを思い浮かべてみてください。その行為・動作が"play soccer"という表現の意味です。

Play soccer

ここでもう一度"I am play soccer"について考えてみましょう。

"I am ○○"というのは、「私は○○と同じですよ、イコールですよ」という意味でしたね。

そして、この「○○」に、"play soccer"が来ています。

すると、「私」=「サッカーをする(という動作)」という意味になってしまいますね。確かに「私はサッカーをする」のですが、「私という存在がサッカーをする動作と同じ」ではありませんよね。

正しい文章はこうなります。

I play soccer.
私はサッカーをする。

ここでは一旦、be動詞を使うと変な文章になってしまうこともあるんだなぁ、くらいに理解できていればOKです。

例文集

英語上達には、「イメージを意識しつつ、なるべく多くの英語に触れる」ことがとても重要です。

「イコール」のイメージを常に意識しながら、以下の例文を読んでみてください。

また省略形や、過去形などの形も復習しながら見てみましょう。

I was not a good student.
私は良い生徒じゃなかった。

Isn't he our English teacher?!
彼、私たちの英語の先生じゃないの?

*our: 私たちの

They weren’t famous.
かれらは有名じゃなかった。

*famous: 有名な

We were at the Starbucks yesterday.
私たちは昨日そのスターバックスにいた。

Are you happy?
あなたは幸せですか?

Was he at the library?
彼はその図書館にいたのですか?

The key wasn't in my bag. It was in your coat pocket.
その鍵は私のカバンの中にはなかった。それ(鍵)はあなたのコートのポケットの中にあった。

I'm here!
私はここにいます!

終わりに

この3パターンの他にも、be動詞は進行形といった形の文章に使われたり、受け身を表す文章で使われることもあります。

そのため、パターン別に意味を覚えるのではなく、「イコール」というイメージでとらえておくことが英語上達のコツです。

中には「これはイコールというイメージでとらえられるのか?」という文章も出てきますが、あくまでも根本にあるのはこの「イコール」のイメージです。このイメージが色んな形に姿を変えているだけなので、このイメージは常に持つようにしていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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  • この記事を書いた人

Kazu

国連英検特A級合格(二次試験満点)、TOEIC満点、TOEFL iBT108点取得。大学では英語を専攻し、カリフォルニア大学で1年間政治経済を学ぶ。これまでに海外留学支援やTOEIC/TOEFL模擬試験の作成と編集、TOEICや英文法・英会話の講師、翻訳など様々な英語に関する 仕事に携わってきました。

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