単語・熟語

Now thatはどういう意味?どう使う?ニュアンスや使い方を分かりやすく解説します!

now thatは「今や~なので」と訳されますが、日本語訳だけでなく「実際にどういう場面において、どういうニュアンスで使われるのか」を理解しておくことはとても重要です。実際の使われ方やニュアンスを把握しておくことで、英語力をかなり上げることができます。

この記事では、now thatという表現について、意味や使い方をはじめ、実際の使われ方や慣用表現までを分かりやすく解説します。

目次

Now thatを使う文章の型

まずはどのようにnow thatを使うのかを、理解しておきましょう!まずはポイントを記載しておきます。

 ポイント
 Now that 接続詞として用い、文章と文章をつなげる役割をする。型は次の2つ。
Now that S' V' ~, S V ~.
②S V ~ now that S' V~.

thatは省略可能
。また①の場合にはカンマが必要なので注意。

ポイントにも記載した通り、now that接続詞の役割をし、2つの文章をつなげる役割をします。

次の例文を見て、実際の型を確認しておきます。

Now that you're home, we can play the video game together!

We can play the video game together now that you're home!

このように、now thatは文頭か文末に置き、文章同士をくっつけていますね。

ちなみに、thatは省略をすることも可能です。会話では特に省略されることも多いです。

now thatを文頭に置く場合は、例文のようにカンマが必要なので注意しましょう。

now thatの意味

まずはポイントを記載しておきます。

 ポイント
 now thatは、ある状況の変化を受けて、その結果これから何かをしたり、できたりする状態になったということを表す。「今やAなのでB」という因果関係を表す表現。

では、具体的にどういうことかを理解するため、例文を見ていきましょう!

例文で具体的に理解しよう!

次に、具体的な意味を、例文を通して理解していきましょう。具体的な状況をもとに例文を書いているので、是非場面を想像して意味をつかんでみてください!

例文①

◆状況
Risaはずっと英語の勉強を継続してきて、簡単な日常会話であれば英語で話せるようになりました。Risaと、彼女の先生Raymondが会話しています。

Raymond: Now that you can speak English a little bit, why don't you come to our Chrismas party next week? There will be a lot of English speakers there, and you will have fun!
Raymond: 今や英語を少し話せるんだから、来週私たちのクリスマスパーティーに来なよ。英語を話す人が多くいて、楽しめるよ!

Risa: Thank you for inviting me, I'll be there!
Risa: 招待してくれてありがとう、出席するよ!

Raymondは、now thatを使うことで「今やもう英語を話せるようになったんだから」と言っていますね。上で図示した通り、「Risaが英語を少し話せるようになった」という変化があり、それを受けて「パーティーに来なよ」と誘っているのですね。

このように過去のある変化(英語を少し話せるようになった)を受けて、その結果何かが起こる(クリスマスパーティーに来られる)という感覚が、now thatを理解する上で大事な感覚です。

例文②

◆状況
JayとEllenは付き合っています。2人は最初、お互いに少し離れた町に住んでいて、なかなか会えませんでした。つい先日Jayが、Ellenの家の近くに引っ越してきました。この2人が会話をしています。

Ellen: Now that you live near my house, we can see each other more often!
Ellen: あなたは私の家の近くに住んでるんだから、もっと頻繁に会えるね!

Jay: Yeah, I'm so excited! Do you want to go see a movie at the theater in front of ABC Station tonight?
Jay: うん、わくわくするよ!今駅の前にある映画館に、映画を観に行かない?

こちらもイメージは同じです。Jayが引っ越してきたという変化があり、それによって2人は近くに住んでいる状態になったのですね。

そして、Ellenは「今や近くに住んでいるんだから、もっと頻繫に会える!」と言っています。状況の変化(Jayが引っ越してきて、近くに住むようになった)を受けて、それを受けてこれからできること(頻繁に会える)を表していますね。

例文③

父親のChrisは小学生の息子のTimに、宿題を終わらせれば外で遊んでもよいと伝えていました。Timは2時間ほど宿題に取り組んで、ようやく終わったようです。ChrisとTimが会話をしています。

Chris: Now that you have finished the homework, you're free to go and play outside.
Chris: もう宿題が終わったんだから、外へ行って遊んできていいよ。

Tim: Actually, I got really tired so I'm going to take a nap.
Tim: やっぱり、とても疲れたから昼寝するよ。

状況の変化(Timが宿題を終わらせた)ということを受けて、その結果起こること(外で遊んでいいということ)を表現していますね。

now thatを使えば、このように何らかの状況の変化を受けて、その結果として、何かが起こる(何かをできる)という意味を表します。

now thatを使った頻出表現

now thatという表現は単体でも日常会話でよく使われますが、ここで紹介するnow thatを含んだ表現も、よく耳にします。

ポイント 
 now thatを使った慣用表現
now that you mention it 「(あなたが)それを言ったから思い出したんだけど」
now that I think about it 「考え直してみると」

Now that you mention it 「(あなたが)それを言ったから思い出したけど」

まずは、now that you mention itという表現です。

これは、「(あなたが)それを言ったから思い出したけど」という意味で、相手の発言を受けて何かを思い出したときに使われる表現です。

例文を見てみましょう。

Now that you mention it, I will have to get off work early tomorrow.
今(あなたの)言ったことで思い出したけど、明日早く仕事を終えないといけないんだ。

なぜこういう意味になるかは、表現を見れば分かります。

now thatは、何かの状況の変化を受けて、その結果を表現するものでしたね。このnow thatの後に、you mention itという文章が来ています。

mentionと言うのは、何かに言及する、話の中で何かに触れるという意味です。そのため、now that you mention itという表現を直訳すれば、「あなたがそれに言及する今」という意味になります。

つまり、あなたがあることについて言及した、それを受けて何かを思い出したという意味になるのですね。

この表現は慣用的によく使われる表現なので、覚えておきましょう!

Now that I think about it 「考え直してみると、今考えてみると」

これは、前に起きた何かについて考え直し、以前とは違う結論に至る時に使うフレーズです。

例文を見てみましょう。

Now that I think about it, he didn't come to the party because he hates us.
今考えてみると、彼がパーティーに来なかったのは、彼が私たちを嫌っているからだ。

こちらは、「彼がパーティーに来なかった」という事実に対して、「よく考えてみるとあれって・・・」という新しい結論を思いついたという文章です。

このように、以前起きた事象についてあらためて考えなおし、「よく考えてみるとあれって・・・・」という結論を導く時につかいます。

日常会話でもよく使われる慣用表現なので、是非覚えておきましょう!

おわりに

now thatのニュアンスや意味を解説してきましたが、いかがでしょうか。

日本語で「今や~なので」と覚えていると、読むときには意味が理解できますが、自分で使ったり、英語を聞いたりしたりするのは難しいです。

そのためこの記事で紹介したように、どういう場面で、どういう意味で使われるのかをきちんと理解しておくことはとても大切です。

是非この記事で理解した内容を使って、自分でも文章を作るなどして練習し、感覚的に使えるようにしていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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  • この記事を書いた人

Kazu

国連英検特A級合格(二次試験満点)、TOEIC満点、TOEFL iBT108点取得。大学では英語を専攻し、カリフォルニア大学で1年間政治経済を学ぶ。これまでに海外留学支援やTOEIC/TOEFL模擬試験の作成と編集、TOEICや英文法・英会話の講師、翻訳など様々な英語に関する 仕事に携わってきました。

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