英文法

〔get+過去分詞〕という形の受動態をマスターしよう!意味や〔be動詞+過去分詞〕との違いを徹底解説

この記事では、get+過去分詞形について詳しく解説します。この記事を読むことで、be動詞を使った受動態とのニュアンスの違いを理解でき、また豊富な例文を通してget+受動態の使い方をマスターできます。

一緒にgetを使った受動態を学んでいきましょう!

前提として、getを使った受動態について学習する前に、be動詞を使う受動態の知識があった方がより理解が深まります。まず受動態について全く分からない!という方は、こちらから受動態について理解しておくことをおすすめします!

この記事の重要ポイントをはじめに載せておきます。記事中でそれぞれのポイントについて詳しく解説していくので、今分からなくても安心してください!

記事のポイント 
getは「~になる」という変化を表せる

・<get+過去分詞形>
の形を使って、「~される」という受動態の意味を表すことができる

・<be動詞+過去分詞>と<get+過去分詞>の違いは次の通り
 - be動詞+過去分詞形「状態」と「変化」の両方を表す
 - get+過去分詞形「変化」の意味を表す

・"get married"など<get+過去分詞形>の表現で熟語的に定着しているものもあるので、普段から意識的に学習することが大切

目次

getの意味

getを使った受動態を理解する前に、まずはgetの意味について説明します。

getは、「~になる」という変化の意味を表すことができます。

例文をいくつか見てみましょう。

I got sick.
体調が悪くなった。
="sick"という状態になった。

Don't get mad at me, ok?
私に怒らないでね、分かった?
="mad"の状態にならないでね、という意味

このように、getの後に形容詞を置くことで「~の状態になる」という変化を表すことができるのです。

この「変化」が、getを使った受動態を理解する上で重要なので、覚えておきましょう。

ポイント 
 getは「~になる」という変化を表せる

getを使った受動態

先ほどは<get+形容詞>の形を紹介しましたが、<get+過去分詞形>という形にして、受動態の意味を表現することもできます。

このセクションでは、この<get+過去分詞形>という形を詳しく解説していきます。

getを使った受動態の型と意味

まずは、<get+過去分詞形>の文章をいくつか見て、その形と意味を理解しましょう。

まずは、「~される」という受動態の意味を表しているということが分かればOKです。

He gets criticized a lot.
彼はよく批判される。

*criticize: 批判する

My car got stolen last night!
昨晩私の車が盗まれた!

I'll get dressed in ten minutes.
10分後に着替える。

*dress: 着替えさせる
 →"be/get dressed"とすることで「着替えている/着替える」という意味になる

 ポイント
<get+過去分詞形>の形を使って、「~される」という受動態の意味を表すことができる

<be動詞+過去分詞形>と<get+過去分詞形>の違い

では、be動詞を使った受動態とどう違うかを見ましょう。

まず結論から言うと、次のような違いがあります。

be動詞+過去分詞形「状態」「変化」を表す
get+過去分詞形「変化」を表す

例文で具体的に見ていきましょう!

◆be動詞を使った受動態
The cup was broken.
そのコップは割れていた(状態)/そのコップは割られた(変化・行為)

◆getを使った受動態
The cup got broken.
そのコップは割られた(変化・行為)

be動詞とgetの違いはわかりましたか?

be動詞は、「そのコップは割られた状態だった(割れていた)」という意味と、「そのコップは割られた」という意味の両方で解釈が可能です。つまり「状態」「変化」の両方の意味を持つのです。

getはそれに対し、「そのコップは割られた」という「変化」の意味しか表さないのですね。

ちなみにbe動詞も、"by"をつけて行為者を表せば「変化」の意味のみになります。

The cup was broken by my friend.
そのコップは、友達によって割られた。

このように、be動詞は「状態」「変化」両方表すことが可能なのですが、どちらを表しているかが少し曖昧になります。

getを使うことで、「変化」を表していることが明確になるのです。

このことから、特に会話の中で「変化」の受動態を表すときは、getを使うことが多いです。

ポイント 
be動詞+過去分詞形「状態」と「変化」の両方を表す
get+過去分詞形「変化」の意味を表す

「変化」の意味を表す場合は、特に会話の中では<get+過去分詞形>を使うことが多い。

熟語的に使われるget+過去分詞形の表現

中には、get+過去分詞形が熟語的に使われているものも多くあります。

いくつか紹介しておきます。

get lost 「迷う」
I got lost while we were playing hide-and-seek.
かくれんぼをしている間に、迷った。

be動詞を使うと、「迷っている状態」という状態の意味になります。「迷った」という変化を表すには、get lostを使いましょう。

get dressed 「着替える」
We're gonna leave in 5 minutes! You gotta get dressed right now!!
5分後に出発するよ!今すぐ着替えないとだめだよ!!

*gonna: going to
*gotta: ~する必要がある ※(have) got toの略

これもbe dressedにすると、「既に着替えた状態」を表します。「着替える」という動作、変化を表す場合はget dressedが使われます。

get married 「結婚する」
We got married!
私たち結婚したんだ!

これも、「結婚する」という変化の意味(結婚した状態になる)です。

be動詞を使うと、「結婚した状態」を表すニュアンスが強くなりますので、「結婚する」という場合はget marriedを使った方がいいです(もちろん"I was married last year."と言ってもよいのですが、「昨年結婚した状態だった(けど今はもう離婚している)」という意味にもとれるので、"get married"を使うことをおすすめします)。

このように、be動詞を使うと「状態」の意味になってしまい、「変化」の意味が感じられないものもあります。

これらは慣れていくしかありませんが、このbe動詞とgetの受動態を使った色んな文章に触れていくうちに身についてくるので、普段から意識してみてください!

 ポイント
 <get+過去分詞形>の表現で熟語的に定着しているものもある

さいごに

get+過去分詞形は、会話の中では毎日のように耳にする表現です。

是非この記事で意味とニュアンスを理解して、是非使えるようになるくらいにしておいてください!

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

  • この記事を書いた人

Kazu

国連英検特A級合格(二次試験満点)、TOEIC満点、TOEFL iBT108点取得。大学では英語を専攻し、カリフォルニア大学で1年間政治経済を学ぶ。これまでに海外留学支援やTOEIC/TOEFL模擬試験の作成と編集、TOEICや英文法・英会話の講師、翻訳など様々な英語に関する 仕事に携わってきました。

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