英文法

【徹底解説】so that構文!日本語に訳さずに理解できるようになりたい方必見

so that構文を難なく理解できるようになりたいですか?英語は言葉。感覚的な部分を理解し、身に着けることが重要です。ここでは「so that構文」のニュアンスと感覚を理解していただくために、日本語訳に頼らない分かりやすい解説をします。

豊富な例文と図解、練習問題を通して、あなたにso thatの感覚をつかんでいただきたいと思っています。この記事を通して、試験対策や英会話スキル上達につながるような知識を提供できれば幸いです。

so that構文を理解し、so that構文を使いこなせるように勉強していきましょう!

目次

①目的を表す so that構文

まずは「目的」を表すso that構文の解説です。

構文

構文は、次のようになります。

この文章2には、助動詞のcan/willなどが使われることが多いです

具体的にどういう形になるか、例文を見てみましょう。
※ここではまだ意味は分からなくてOKですが、「確かに、図の通りに使われている!」ということを見てください。

He studies hard so that he can get a good job.
彼は良い職を得るために一生懸命勉強している。

確かに文章1文章2so thatで繋がれていますね。

図でもカッコを付けている通り、thatは省略可能です。thatを省くとインフォーマルな印象になります。

そのため、日常会話の中ではthatが省略されることがとても多いです。

He studies hard so he can get a good job.
彼は良い職を得るために一生懸命勉強している。

基本的な構成は変わりませんが、thatが省略されていますね。

イメージと意味

さて、「目的」を表すso that構文と説明しましたが、実際どういう感覚で使われているのでしょうか。

結論から言うと、「文章1そうすることで(その目的はね)文章2」というように理解すればよいです。

ただ、このように日本語訳での理解に終わるのは良くなく、感覚をしっかり身に着けることはso that構文をマスターする上でとても大切なので、丁寧に解説していきます。

意味

先ほどの例文を見ましょう。

He studies hard so that he can get a good job.
彼は良い職を得るために一生懸命勉強している。

まず文章1で「彼は一生懸命勉強している」と言っていますね。

そして、文章2では「彼は良い職を得ることができる」と言っています。

この2つがso thatで結ばれているのですね。

このso thatの後ろに置かれる文章2は、文章1の目的を表しているのです

so that以下の文章が目的を表していますね。

さて、ここまで理解できたら、もう一歩です。英語での感覚をつかんでいきます。

感覚・イメージ

ここでもう一度先ほどの例文を見てみましょう。

He studies hard so that he can get a good job.
彼は良い職を得るために一生懸命勉強している

英語と日本語訳を比べてみてください。順序が逆になっていますよね。

これは、英語が先に重要なことを言い、後から追加の情報をつけ足すからです。

「彼は一生懸命勉強している」ということを先に言って、「その目的はね」、「彼は良い職を得ることができる」ということなんだというわけですね。

先に結論・重要なことを言って、後からその目的を説明するということです。

文章2でwillやcanが使われるのも、この「目的」ということが関係しています。

willは未来のことを表し、canは「~できる」という可能を表しますよね。

つまりwill/canは「未来に~するように」「~できるように」という目的を表すのにぴったりなのです。

would/couldが使われる場合

文章2に入る文章にはwill/canなどが入ると言いましたが、これらの過去形に当たるwould/couldが入る場合もあります。will/canと、would/couldの意味の違いを見ておきます。

I put cookies in the oven at 10 so that they would be ready by noon.
I put cookies in the oven at 10 so that they will be ready by noon.

正午までにできるように、クッキーを10時にオーブンに入れた。

どちらも日本語としては同じですが、英語での意味は少し異なります。

上の文章は、午後3時の発言、下の文章は午後11時半の発言としましょう。

すると、上の文章は、「正午までにできるように」という目的が既に過去のものです。それに対して下の文章は「正午はまだ未来」ですね。

この図の通り、

will: 今から見て未来を表す
would: 過去の時点から見た未来を表す

という違いがあります。

「クッキーをオーブンに入れた」のは、「正午までにできるようにするため」ですが、15時の時点から見るともう正午はすぎていますよね。

そのため、「過去のある時点(クッキーをオーブンに入れた時点)から見て未来」だが、今から見るともう過去と言う時にwouldを使います。couldも、「~できるように」と言う意味になるだけで、同じです。

ただ、wouldは「過去から見た未来」を表すだけではなく、「(おそらく)~だろう」という推量の意味も表します

なので、wouldを使った文章は、2通りに解釈できるのです(どちらの意味かは、文脈から判断する必要があります)。

I put cookies in the oven at 10 so that they would be ready by noon.
①正午までにできるように、クッキーを10時にオーブンに入れた。 (現在は15時)
②正午までに(おそらく)できるようにするために、クッキーをオーブンに入れた。(現在は11時半)
※これらの時間(15時、11時半)というのはわかりやすくするための一例です。

さて、ここまでso that構文の意味を解説してきましたが、なんとなくわかってきましたか?

より多くの例文を見て、この感覚を身に着けていきましょう。

例文と練習問題で感覚をつかむ

例文と解説

例文を通して、さらにso that構文の感覚を養っていきましょう。

あまり日本語訳にはとらわれず、「文章1で結論を言い、so that 文章2で結論を述べているのだなぁ」と言う意識で読んでみてください。

例文①

I am going to study abroad so that I can improve my English skills.

留学する予定なんだそうすることで(その目的は)英語のスキルを向上できる
英語のスキルを向上できるように留学する予定なんだ

まず結論「留学する予定だ」と言い、so that~と続けています。

このso thatで、「そうする目的はね・・・」というふうに目的を述べているです。

canが使われているのは、「スキルを向上できる(可能)ように」と、可能になることが目的だからですね。

例文②

I had a fifteen-minute nap so that I won’t nod off during the meeting.
*nod off: 居眠りする

15分間昼寝をしたんだそうすることで(その目的は)その会議中居眠りしない
その会議中居眠りしないように15分間昼寝をしたんだ

これも、まず一番重要なこと「15分昼寝をした」ということを言っています。

その後で、その昼寝をした目的(そうすることによって、何をしたいか)を伝えていますね。

ここでwon't(will not)が使われているのは、「(未来に)居眠りしない」ということが目的だからですね。

例文③

I was wearing a face mask all day so I won't catch a cold.

私は一日中マスクをつけていたんだそうすることで(その目的は)風邪をひかない
風邪をひかないように私は一日中マスクをつけていたんだ

これも同様です。「一日中マスクをつけていた」、そうすることで「風邪をひかない」という目的を達成するということです。

例文④

Could you leave the door open so my dog can come in?

ドアを開けたままいしておいてもらえる?そうすることで(その目的は)犬が入ってこれるように。

これは疑問文です。使い方は同様で、結論から先に言って(この場合は依頼ですね)、その目的を後から付け加えるのですね。

小問題

もっとso that講文をよく理解するために、ちょっとした問題を出します。

今度は文章1 so thatのみを書くので、文章2(=文章1の目的)にどういった文章が当てはまるか考えてみてください。

問題①

I finished all the homework so that...
宿題をすべて終わらせたんだ。そうすることでね

さて、続きはにどういった文章がきそうですか?

いくつも答えはありますので、一例を書いておきます。

I finished all the homework so that I can watch YouTube videos the rest of the day.
宿題をすべて終わらせたんだ。そうすることでね残りの1日をYouTube動画をみれるんだ

I finished all the homework so that I can go out and have dinner with my friend.
宿題をすべて終わらせたんだ。そうすることでね外に出て友達と夕食を食べられるんだ。

I finished all the homework so that I can go to bed early.
宿題をすべて終わらせたんだ。そうすることでね早く寝られるんだ。

問題②

もう1つ問題です。

She locked the door so that...
彼女はドアに鍵をかけたそうすることでね、

これはどうですか?

何か思いつきましたか?

こちらも回答例を載せておきます。

She locked the door so that no one can enter the house.
彼女はドアに鍵をかけたそうすることでね、誰も家に入ることができない。

She locked the door so that her cat won't get outside.
彼女はドアに鍵をかけたそうすることでね、彼女のネコが外に出られない。

She locked the door so that she can focus on her work.
彼女はドアに鍵をかけたそうすることでね、彼女が仕事に集中できる。

どうでしょうか。

もう感覚はつかめましたね。

ここまで理解できれば、自分でも文章を作れるようになっているのではないでしょうか。

言いたいことを先に言い、そのあとにso that を使って目的を付け加えるだけです。

また、so that構文の文章を読むときも、前から読めるコツはつかめているのではないでしょうか。

日本語にすると、「○○するために、××した」というように目的が先にきてしまうため、英語でso that構文を見ると後ろから訳す人が多いです。ただ英語は英語の語順で理解しないと上達しないので、可能な限り前から読む感覚をつかんでいただければと思います!

「とても~なので・・・」を表すso that構文

次は、「とても~なので・・・」をあらわすso that構文を解説します。

構文

まずはこのso that構文の型から見てみましょう。

この構文を使った例文を見て、「確かに、この型が使われている」ということをまずは理解してください。

It's so hot outside that I can't breathe.
とても外は暑いので、呼吸ができない。

My teacher speaks so slowly that I often get sleepy.
私の先生はとても遅く話すので、よく眠たくなる。

soの後に形容詞・副詞がきて、その後にthat+文章が続いていますね。

このso that構文においても、thatは省略可能です。

It's so hot outside I can't breathe.
とても外は暑いので、呼吸ができない。

My teacher speaks so slowly I often get sleepy.
私の先生はとても遅く話すので、よく眠たくなる。

インフォーマルな会話では、このようにthatを省略することもよくあります。

意味

では、意味を見ていきましょう。

「とても~なので・・・」を表すso that構文と書いた通り、このso that構文では「とても<形容詞・副詞>なので、<文章>」という意味になります。

次の例文を見て、意味を確認しましょう。

It's so hot outside that I can't breathe.
とても外は暑いので呼吸ができない

My teacher speaks so slowly that I often get sleepy.
私の先生はとても遅く話すのでよく眠たくなる

感覚・イメージ

このso that構文についても、日本語訳で覚えてしまうと応用がきかず、英語力が上達しません。このセクションでは、このso that構文の感覚を説明します。

結論、「とても<形容詞・副詞>」と強調して、その程度が一定のレベルを超え、ある結果を生むという感覚です。

「どういうこと?」となると思うので、詳しく説明します。

まずは先ほどの例文を見てみましょう。

It's so hot outside that I can't breathe.
とても外は暑いので呼吸ができない

この文章について、まずは前半(that以前)を見てみましょう。

It's so hot outside...
とても外は暑い

ここで、「とても外は暑い」と言っていますね。ただ「暑い」のではなく、「とても暑い」んです。

そして、その暑さの程度が、ある結果(呼吸ができない)を生むということなんです。

この図を見て具体的に説明します。

It's so hot →「とても暑い!」という"hot"の程度を表す

that I can't breathe. →その"hot"の程度が「呼吸ができない」という結果を生んでいる

まずは「めっちゃ暑い!」と言う。そしてその暑さの程度が、「呼吸できない」という結果につながっている。

このように、<形容詞・副詞>の程度があるレベルを超えて、その結果としてthat以下の文章につながるんだという感覚を意識してください。

My teacher speaks so slowly that I often get sleepy.
私の先生はとても遅く話すのでよく眠たくなる

これも同様です。

My teacher speaks so slowly →「私の先生はとても遅くしゃべる」という"slowly"の程度を表す

that I often get sleepy. →その"slowly"の程度が「よく眠たくなる」という結果を生んでいる。

例文と練習問題で感覚を養う

例文と解説

では、もっと色んな文章に触れていきましょう!

まずは例文を見て、意味を自分で考えてみてくださいね。

例文①

That English exam was so difficult that I couldn't even answer the first question.

That English exam was so difficult →あの英語の試験はとても難しかった。

that I couldn't even answer the first question. →その結果「初めの問題にも答えることができなかった。」

【訳】あの英語の試験はとても難しかったので、一番最初の問題にさえ回答できなかった。

例文②

I am so excited about the trip that I can't sleep.

I am so excited about the trip →「旅行がとても楽しみだ」

that I can't sleep. →その結果「寝られない」

【訳】私は旅行がとても楽しみで、寝られない。

例文③

The cookies were so good that I ate all of them.

The cookies were so good →「そのクッキーはとてもおいしかった」

I ate all of them. →その結果、「全部食べた」

小問題

さて、次は問題です。文章の前半だけ載せるので、後半どういう文章が入るかかんがえてみてください。

回答は無数にあるので、回答例を載せておきます。

問題①

He's so lazy...

*lazy: 怠惰な、だらしない

that以下の文章を考えてみましょう。

実際に現実の場面を想像してくださいね。

では、回答例を載せておきます。「とてもだらしない」ことで、どういったことが結果として起こっているのかが考えられていればOKです。

He’s so lazy that his room is filled with trash.
彼はとてもだらしないので、彼の部屋はごみでいっぱいだ。

He’s so lazy that he always asks his friends to do his homework.
彼はとてもだらしないので、彼はいつも宿題を友達にやってもらうように依頼する。

He’s so lazy that he only goes out once in two months.
彼はとてもだらしないので、彼は2か月に1回しか家から出ない。

問題②

もう1問だけ考えてみましょう。

I was so tired...

これはどうでしょうか。

こちらも、「とても疲れていた」、その結果どうなのかが分かればOKです。

I was so tired that I went to bed as soon as I got home.
私はとても疲れていたので、家に着いたらすぐに寝た。

I was so tired that I craved for chocolate.
私はとても疲れていたので、チョコレートを欲しがった。

*crave for: ~を欲する、~を欲しがる

I was so tired that I didn’t want to do anything.
私はとても疲れていたので、何もしたくなかった。

おわりに

so that構文を詳しく解説しましたが、いかがでしたか?

例文も多く記載したので、かなり理解が深まったのではないかと思います。

日常会話の中でも、フォーマルな場でもよくつかわれる表現なので、是非自分でも使えるようになっておくことをおすすめします!

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  • この記事を書いた人

Kazu

国連英検特A級合格(二次試験満点)、TOEIC満点、TOEFL iBT108点取得。大学では英語を専攻し、カリフォルニア大学で1年間政治経済を学ぶ。これまでに海外留学支援やTOEIC/TOEFL模擬試験の作成と編集、TOEICや英文法・英会話の講師、翻訳など様々な英語に関する 仕事に携わってきました。

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