この記事では、Yes/No疑問文の基礎~応用を分かりやすくかつ丁寧に解説しています。
基本的な疑問文の作り方を知りたい初級者の方から、疑問文の知識をより深めたい中級~上級者の方まで、疑問文について学習したい方は是非この記事を読んで英語力をUPさせましょう!会話に役立つ表現も載せています!
なお、疑問詞(what, who, whenなど)を使った疑問文の作り方を知りたい方は、「英語の疑問詞 大全!基礎~応用まで詳しく、分かりやすく解説」を参照ください!
目次
疑問文とは
疑問文とは、相手に対して何らかの情報を尋ねるために使われる文章のことです。
日本語でも「今日は元気?」や「昨日は何をしてた?」など、相手に対して何かを「尋ねる」ということは日常的に行ってますよね。
英語では、相手に対して何かを尋ねる時には、文章を一定のルールに従って変える必要があります。
このルールを覚えることで、英語という言葉を使って相手に何かを尋ねることができるのです。
疑問文のルールの全体像
まずは、疑問文を作るルールの全体像を見てみましょう。
文章の形を次の4つに分けて、それぞれの疑問文の作り方を載せておきます。
元の文章 | 例 | 疑問文 | 例 |
---|---|---|---|
主語 + be動詞 ~. | You are a teacher. (あなたは先生です) | Be動詞 + 主語 ~? | Are you a teacher? (あなたは先生ですか?) |
主語 + 一般動詞 ~. | You like cats. (あなたはネコが好きです) | Do/Does/Did + 主語 ~ ? | Do you like cats? (あなたはネコが好きですか?) |
主語 + 助動詞 ~ . | You can dance. (あなたはダンスができます) | 助動詞 + 主語 ~? | Can you dance? (あなたはダンスができますか?) |
主語 + have/has/had + 過去分詞 | You have been to Japan. (あなたは日本に行ったことがある) | Have/Has/Had + 主語 + 過去分詞 ~ ? | Have you been to Japan? (あなたは日本に行ったことがありますか?) |
Yes/No疑問文を作る際には、基本的には上のルールの通りに文章を組み立てればOKです。
疑問文の種類と解説
先ほどのルールに従って、1つ1つ詳しく見ていきましょう。ここでは、例文を使って、疑問文の作り方や答え方を詳しく見ていきます。
疑問文ではない通常の文章のことを、以下では平叙文 declarative sentenceと呼びます。
※「平叙文」という名称は覚えなくてもいいですが、毎回「疑問文ではない通常の文章」と呼ぶのも大変なので、この呼び名を使います。
主語+be動詞の疑問文
疑問文の作り方
主語+be動詞 ~. という文章の疑問文は、Be動詞を文章の先頭に持ってくるだけでOKです。
◆平叙文
He is a teacher.
彼は先生です。
◆疑問文
Is he a teacher?
彼は先生ですか?
疑問文では、主語の前にbe動詞が置かれていますね。
では、この 主語+be動詞 ~. という形になる文章はどういったものがあるでしょうか。
この 主語+be動詞 ~. という形になるのは「be動詞を使った現在形」「be動詞を使った過去形」「進行形」「受動態」の4種類が想定されます。
この文章の種類それぞれについて、疑問文を見ていきます。
be動詞を使った現在形の文章
be動詞を使った現在形の文章は、 主語+be動詞 ~. のbe動詞の部分が am/is/areとなる文章です。
平叙文と疑問文を比較して見ます。
◆平叙文
I am a student.
私は学生です。
◆疑問文
Am I a student?
私は学生ですか?
◆平叙文
You are kind.
あなたは親切です。
◆疑問文
Are you kind?
あなたは親切ですか?
◆平叙文
She is a professor.
彼女は教授です。
◆疑問文
Is she a professor?
彼女は教授ですか?
すべて、主語の前にbe動詞を移動させていますね。
be動詞を使った過去形の文章
be動詞を使った過去形の文章とは、 主語+be動詞 ~. のbe動詞がwas/wereとなる文章のことです。
こちらも平叙文と疑問文を比較してみていきましょう!
◆平叙文
He was angry.
彼は怒っていた。
◆疑問文
Was he angry?
彼は怒っていましたか?
◆平叙文
They were nice.
彼らは素敵だった。
◆疑問文
Were they nice?
彼らは素敵でしたか?
受動態
受動態とは、「~される」という受け身を表す文章です。文章の形は、 主語 + be動詞+ 過去分詞形~.となります。
受動態を詳しく知りたい方は、「受動態を基礎から徹底解説!みなさんは正しく理解できていますか?」もチェックしてみてください。
こちらも平叙文と疑問文を比較してみていきましょう。
◆平叙文
She is excited.
彼女はわくわくしている。
◆疑問文
Is she excited?
彼女はわくわくしていますか?
*excite: ~をわくわくさせる(excited = わくわくさせられている = わくわくしているの意味)
◆平叙文
I was attacked by a dog.
私は犬に襲われた。
◆疑問文
Was I attacked by a dog?
私は犬に襲われましたか?
◆平叙文
You are surprised.
あなたは驚いている。
◆疑問文
Are you surprised?
あなたは驚いていますか?
これらの受動態の文章も、be動詞が文章の先頭に置かれていますね。
進行形(現在進行形/過去進行形)
次は進行形です。 主語 + be動詞+ 動詞の現在分詞(ing形).となります。 この文章は、進行中の出来事を表すのに使います。be動詞が現在形であれば「現在進行形」、過去形であれば「過去進行形」となります。
こちらも同様、be動詞を文頭に持ってくればOKです。
◆平叙文
I am cooking.
私は料理をしている。
◆疑問文
Am I cooking?
私は料理をしているの?
◆平叙文
You are studying.
あなたは勉強しています。
◆疑問文
Are you studying?
あなたは勉強していますか?
◆平叙文
He is taking a class.
彼は授業を受けています。
◆疑問文
Is he taking a class?
彼は授業を受けていますか?
◆平叙文
She was working.
彼女は働いていました。
◆疑問文
Was she working?
彼女は働いていましたか?
◆平叙文
You were writing a letter.
あなたは手紙を書いていました。
◆疑問文
Were you writing a letter?
あなたは手紙を書いていましたか?
現在進行形について知りたい方は、「現在進行形の基礎と応用を一気に理解!具体的な例文でイメージも一緒に覚えよう!」、過去進行形について知りたい方は「過去進行形の基礎から応用まで一気に理解!感覚をつかんで使えるようになろう」をご覧ください。
答え方
be動詞 + 主語 ~? という疑問文には、基本的にYes/Noで答えます。
例文を見てみましょう。
Are you a student here?
あなたはここの学生ですか?
--Yes, I am. / No, I'm not.
--はい、そうです。/いいえ、そうではありません。
Is she kind?
彼女は親切ですか?
--Yes, she is. / No, she isn't.
--はい、そうです。/いいえ、そうではありません。
Was he mad?
彼は怒っていましたか?
--Yes, he was. / No, he wasn't.
--はい、そうです。/いいえ、そうではありません。
Yes.やNo.だけで答える場合も非常に多いです。またほかにも様々な答え方があるので、1つ1つ慣れていけばOKです。
基本的にはここで紹介した答え方を覚えておけば大丈夫でしょう。
主語+一般動詞の疑問文
一般動詞は、be動詞以外の動詞(play, run, look, try等)を指します。
疑問文の作り方
主語+一般動詞 ~. という文章の疑問文は、Do/Does/Did + 主語 + 動詞の原形という形になります。
Do/Does/Did | 使い分け |
---|---|
Do | 現在形かつ、主語が三人称単数以外 |
Does | 現在形かつ、主語が三人称単数 |
Did | 過去形 |
平叙文と疑問文を比較して理解しましょう。
◆平叙文
You like cats.
あなたはネコが好きだ。
◆疑問文
Do you like cats?
あなたはネコが好きですか?
主語はyouかつ現在形なので、Doを先頭に置きます。
◆平叙文
He runs very fast.
彼はとても速く走る。
◆疑問文
Does he run fast?
彼はとても速く走りますか?
主語はhe(3人称単数)かつ現在形ですので、Doesを先頭に置きます。注意点は、主語の後の動詞は原形となることです。つまり、"Does he runs(×) fast?"という文章は誤りです。
◆平叙文
He came here.
彼はここに来た。
◆疑問文
Did he come here?
彼はここに来ましたか?
過去形の文章なので、Didを先頭に置きます。こちらも、主語の後の動詞は原形となるため、"Did he came(×) here?"は誤りです。
答え方
一般動詞を使った疑問文についても、Yes/Noで答えます。
例文を見てみましょう。
Do you like dogs?
あなたは犬が好きですか?
--Yes, I do. / No, I don't.
--はい、好きです。/いいえ、好きではありません。
Does he look ok?
彼は大丈夫そうに見えますか?
--Yes, he does. / No, he doesn't.
--はい、見えます。/ いいえ、見えません。
Did she come?
彼女は来ましたか?
--Yes, she did. / No, she didn't.
--はい、来ました。/いいえ、来ませんでした。
答える際には、基本的にdo/does/didを使って答えるということを覚えておきましょう!
主語+助動詞の疑問文
助動詞とは、can/will/shouldなど、動詞の意味を補完する働きがある単語を指します。助動詞は基本的には「助動詞+動詞」という形で使われます。
疑問文の作り方
この形の文章を疑問文にするには、助動詞を文頭に置き、助動詞+主語+動詞~?という形にします。
例文を見て理解していきましょう。
◆平叙文
You can buy the bag.
あなたはそのかばんを買える。
◆疑問文
Can you buy the bag?
あなたはそのかばんを買えますか?
◆平叙文
She will be here in an hour.
彼女は1時間後にここに来る。
◆疑問文
Will she be here in an hour?
彼女は1時間後にここに来ますか?
◆平叙文
He should work harder.
彼はもっと一生懸命に働くべきだ。
◆疑問文
Should he work harder?
彼はもっと一生懸命に働くべきですか?
このように、助動詞が入っていれば文頭に持ってくるだけでOKです。
答え方
助動詞を用いた疑問文に対しても、Yes/Noで答えればOKです。
例文を見てみましょう。
Will she come here by ten?
彼女は10時までにここに来ますか?
--Yes, she will. / No, she won't.
--はい、来ます。/いいえ、来ません。
Can she speak English?
彼女は英語を話せますか?
--Yes, she can. / No, she can't.
--はい、話せます。/いいえ、話せません。
完了形の文章
完了形は、主語 + have/has/had + 過去分詞形~.という形の文章です。
疑問文の作り方
疑問文は、have/has/hadを文頭に置き、Have/Has/Had + 主語 + 過去分詞形~.という形にします。
例文を見てみましょう。
◆平叙文
You have finished the homework.
あなたは宿題を終わらせた。
◆疑問文
Have you finished the homework?
あなたは宿題を終わらせましたか?
◆平叙文
He has been working in Japan for ten years.
彼は10年間日本で働いている。
◆疑問文
Has he been working in Japan for ten years?
彼は10年間日本で働いているのですか?
◆平叙文
She has visited China.
彼女は中国を訪れたことがあります。
◆疑問文
Has she visited China?
彼女は中国を訪れたことがありますか?
◆平叙文
They had cooked dinner.
彼らは(その時にはもう)夕食を作っていました。
◆疑問文
Had they cooked dinner?
彼らは(その時にはもう)夕食を作っていましたか?
ちなみに、have/hasが使われる場合は現在完了形、hadが使われる文章は過去完了形と言います。現在完了形について知りたい方は「現在完了形は「現在」!ニュアンスや過去形との違いを徹底解説」、過去完了形について知りたい方は「過去完了形は現在完了形の過去、以上。過去完了形 徹底講義!!」を見てください!
答え方
完了形を使った疑問文に対しても、Yes/Noで答えます。
Have you been to Japan?
日本に行ったことがありますか?
--Yes, I have. / No, I haven't.
--はい、あります。/いいえ、ありません。
Has she worked here?
彼女はここで働いたことがありますか?
--Yes, she has. / No, she hasn't.
--はい、あります。/いいえ、ありません。
否定の疑問文
否定の疑問文にすれば、「~しないの?」といったような否定の意味の疑問を表すことができます。
この形は、「あなたは生徒じゃなかった?」といった確認、「今日学校に行くんじゃないの?(なんで行ってないの?)」といった驚きを表すときなどに使われます。
否定の疑問文の作り方
否定の疑問文は、文頭の語を否定形にするのみです。文頭の語を否定形にする際は、省略形(aren't, isn't, can't, haven'tなど)が使われます。
例文を見てみましょう。
Aren't you tired?
疲れてないの?
Don't you smoke?
あなたはタバコを吸わないの?
Won't you come with me?
私と一緒に来ないの?
Hasn't she come?
彼女はまだ来てないの?
例外でAm I ~?という疑問文を否定にする際は、Aren't I ~? やAm I not ~?という形が使われます。Aren’t I ~?という形がより一般的で、Am I not~?はフォーマルな感じがします。
Aren’t I a member?
私はメンバーではないんですか?
答え方
この否定の疑問文に対する答え方には注意が必要です。
例文を見て理解していきましょう。
Don't you want to go home?
家に帰りたくないの?
この疑問文に対しての答え方はYes.とNo.の2通りがありますね。
Yes.と答えた場合、「帰りたい」という意味を表します。つまり「はい、帰りたいです」という意味ですね。
No.と答えた場合、「帰りたくない」という意味を表します。つまり「いいえ、帰りたくないです」という意味です。
日本語では、意味が反対になることがあります。
家に帰りたくないんですか?
--はい(=帰りたくないです)。
--いいえ(=帰りたいです)。
初めは慣れないと思いますが、間違えると逆の意味になってしまうことがあるので覚えておきましょう。
疑問文 応用編
付加疑問文
次のように、文章の最後に疑問文の一部をくっつけることで、相手に確認を求める文章を作ることができます。
肯定の文章には、否定の疑問文を、否定の疑問文には、肯定の疑問文をくっつけます。
You are a teacher, aren't you?
あなたは先生ですよね?
He isn't mad, is he?
彼は怒っていないよね?
付加疑問文の作り方は、もう少し詳しく説明がする必要があります。気になる方は「付加疑問文の全てを詳細解説!意味から作り方、応用の付加疑問文まで全てを学ぼう」をチェックしてください!
語順が変わらない疑問文
疑問文は語順が変わると説明してきましたが、日常会話の中では語順がそのままで、イントネーションのみ変えて疑問文にする場合があります。ただ、語順を変化させる場合とは意味が異なるので注意が必要です。
語順を変えずに疑問文を作る場合、相手の言ったことを確認したり、驚き・怒り・失望・意外さを表したりします。
例文を見てみましょう。
Tommy: Who is she?
Tommy: 彼女は誰ですか?
Ray: She is your new boss.
Ray: 彼女はあなたの新しい上司です。
Tommy: She is my new boss? I heard my new boss would be the scary guy from eleven.
Tommy: 彼女が新しい上司なんですか?新しい上司は11階の怖い男の人だと聞いてました。
これは、「彼女は新しい上司ですか?」という質問ではなく、「あ、彼女が新しい上司なんですか?」というように相手の言ったことを確認するニュアンスがあります。
Paul: Sorry, I've been dating another woman.
Paul: ごめん、他の女性とデートしたんだ(付き合ったんだ)。
Maggie: You went behind my back?
Maggie: 私を裏切ったの?
*go behind one's back: 裏切る
これも、「私を裏切りましたか?」と相手に答えを求める質問ではなく、「私を裏切ったの?」と失望を表しつつ確認を求める文章です。
このように、疑問文とは違ったニュアンスを伝えるために、平叙文の語順で疑問文にすることもよくあります。
語尾に単語を追加して疑問文にする
平叙文の語尾に、right, all right, okayなどの単語をくっつけて、疑問文にすることも会話でよくあります。
ここでは代表的なものだけ紹介しておきます。
right:~だよね?
rightを語尾に付けることで、「だよね?」と同意を求める疑問文にすることができます。
She works here, right?
彼女、ここで働いているよね?
He is your teacher, right?
彼はあなたの先生だよね?
all right/ okay:分かった?
all right (alright)/okayを語尾に付けることで、「分かった?」と相手の理解を確認する意味にすることができます。
We'll meet at seven, all right?
7時に会おう、いいね?
You won't tell him the truth, okay?
あなたは彼に真実を言わない、分かったね?
おわりに
疑問文、いかがでしたか?覚えることがとても多いですよね。大事なことは、この記事で解説した基礎的な知識を身に着けて、実際の英語に触れて慣れることです。
自分でも相手に質問をするための疑問文を作って練習するのも、とても有効です。
基礎知識を身に着けたうえで、様々な疑問文に触れ、実際に使い、慣れていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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