英文法

現在進行形の基礎~応用をマスター!具体的な例文で感覚をつかもう!

現在進行形は英語を学習しているとよく出てきますよね。現在進行形はとってもよく使われる表現なので、その意味をきちんと理解することで英語力UPにつながります。

この記事ではそんな現在進行形をマスターするため、現在進行形の作り方などの基礎から応用の意味まで、豊富な例文やイメージを使って分かりやすく解説していきます!

目次

現在進行形 基礎

現在進行形の作り方

まずは、現在進行形の作り方を見てみましょう!

現在進行形は、「be動詞+動詞のing形」という形を用います。

be動詞の使い分け

be動詞は、次のように使い分ければOKです。主語によって、使うbe動詞が異なることに注意しましょう。

主語be動詞
1人称(I)am
1人称複数(we)、2人称(you)、3人称複数(they)are
3人称単数(it)is

be動詞について理解を深めたい方は、「be動詞は「イコール」のイメージ!簡単そうで難しいbe動詞をマスターしよう!」をご参照ください!

動詞のing形

動詞をing形にするには、次のルールに従えばOKです!

元の単語の形ing形の作り方
-eで終わる単語eを取ってingを付けるtake→taking, create→creating, come→coming
アクセントの付いた短母音※+子音で終わる場合
※短く発音される母音。「長母音」は、sweetの"ee"(イー)の部分のように長く発音する
最後の子音を重ねてingを付けるsit→sitting, cut→cutting, stop→stopping
-ieで終わる単語ieをyに変えてingを付けるdie→dying, tie→tying
それ以外
(これが一番多いです)
ingを付けるtalk→talking, go→going, sing→singing

短母音などは少し発音の知識がいるので難しいですが、慣れてくるので1つ1つ覚えていきましょう!

肯定文・否定文・疑問文の作り方

肯定文

肯定文の形は次の通りです。

例文を見てみましょう!

My cats are sleeping on the floor.
(私のネコが床の上で寝てる。)
*on the floor...床の上で

I'm waiting for my friend.
(友達を待ってるところなんだ)
*wait for <someone>...<誰か>を待つ

否定文

否定文は、be動詞の後にnotを付ければOKです。

例文を見てみましょう。

I am not studying right now. I'm messaging my friend.
今は勉強してないよ。友達にメッセージ送ってるんだ。
*message...(lineやメールなど電子的な方法で)メッセージを送る

She is not sleeping, so you can ask her.
彼女は今寝てないから、彼女に聞いたらいいよ。

疑問文

疑問文は、主語とbe動詞をひっくり返せばOKです。

こちらも、いくつか例文を見ましょう。

Are you listening to me? You are spacing out.
私のこと聞いてる? ボーっとしてるよ。
*be spacing out/spaced out...上の空、ボーっとしている

Is mom opening the windows? It's raining.
お母さん窓開けてるの? 雨降ってるよ。
※これはお母さんに言っているのではなく、他の人(妹、兄)に言ってるイメージです。
お母さんに直接言っているのであれば、"Are you~?"となります。

【基礎】現在進行形の意味

現在進行形は、「今まさに起こっていること」を表します。

「今まさに、そこで男の子が走っている」

「彼は今窓を開けているところだ」

「犬が目の前で眠っている」

これらはすべて「今まさに起こっていること」ですね。

このように、「現在」まさに「進行中」の出来事・行為を表す形が現在進行形なのです。

例文をいくつか見てみましょう!

「今まさに起こっている!」というイメージを思い浮かべながら読んでみてください。

I'm studying right now, so call me later.
今ちょうど勉強しているところだから、後で電話して。

My mom is watching TV now. She will get mad if you talk to her now.
(お母さん今テレビ見てるところなんだ。いま話しかけたらお母さんめっちゃ怒るよ。)
*mom...お母さん
*get mad...怒る
*talk to <someone>...<誰か>に話しかける

My nephew is sleeping in the next room, so please be quiet.
甥が今となりの部屋で眠っているところだから、静かにしてください。

Susan is talking on the phone with her boyfriend in her room, so don't go in there.
スーザンは今部屋で彼氏と電話で話しているから、部屋に入っちゃだめよ。
*talk on the phone (with someone)...(<誰か>と)電話で話す
*go in there...その中に入る、行く

進行形にできない動詞

現在進行形を使うことができない動詞もあります。

例えば、know, like, wantなどの動詞には現在進行形は使えません。

理由は簡単です。「今まさにそういう行動をしている」と言えないからです。

これらは、「知っている」「好きである」「ほしい」という状態を表すので、今まさに動作をしているという意味とは相性が悪いのです。

以下に、「進行形にできない動詞」の例を挙げておきます。

動詞意味正しい文誤った文
know知っている I know him.
(私は彼を知っている)
× I'm knowing him.
like好きである I like dogs.
(私は犬が好きである)
× I'm liking dogs.
want欲しい I want those boots.
(私はあのブーツが欲しい)
× I'm wanting those boots.
need必要である I need some coffee.
(私はコーヒーが必要だ)
× I'm needing some coffee.
believe信じている I believe her.
(私は彼女を信じている)
× I'm believing her.
remember覚えている I remember the accident.
(私はその事故を覚えている)
× I'm remembering the accident.
have持っている I have an umbrella.
(私は傘を持っている)
× I'm having an umbrella.

これらはすべて「状態」を表しています。つまり、「今まさに進行中の動作・出来事」ではないのですね。

例えばknowは「知っている」という意味ですが、これは「ずーっと知っている」という継続の意味を表しているので、「今まさに、知るという動作が進行中だ!」という進行中にはできないのです。

ただ注意点があります。

例えば、"have(持っている)"という動詞は、「持っている」状態を表すときには進行形にできません。ただ、次のような場合には進行形にできます。

I'm having a great time!
私は今素晴らしい時間を過ごしている!

この場合は「状態」ではなく、「過ごす」という動作の意味です。この場合は「今まさに過ごしているところだ」という進行の意味にできます。

このように、「この動詞は進行形にできない」「この動詞は進行形にできる」とルール化して覚えるのではなく、「今まさに進行しているところ」という意味にできるかどうかで覚えていきましょう!

進行形は「今まさに」というイメージに合わせて柔軟に使っていくことが上達のコツですよ!

現在進行形の応用

さて、このように「今まさに」を示す現在進行形ですが、他にもいろんな意味で使うことができるんです。

ここで紹介する応用の使い方もよくつかわれるので、イメージとあわせて理解していきましょう。

応用①「今まさに」ではないが、「今」やっていること

現在進行形は、「一時的にやっていること」を表現することができます

「今まさに」ではないが、「今」やっていることといっても伝わりづらいですよね。

分かりやすく理解するために、次の場面を想像してみましょう。

あなたは友達とカフェで話していて、友達がこう言いました。

I'm studying philosophy in college.
「今」大学で哲学を勉強しているんだ。

これはどういう意味でしょうか?

カフェであなたと話しているところなので、「今まさに」哲学を勉強しているわけではないです。

「今まさにこの瞬間」ではなくて、もう少し長期的な期間(例えばこの1年間、この1か月、この1週間)を表しています

現在進行形を使うとこのような「(この瞬間にではないが)最近していること」の表現もできるのです。

他の例文も見てみましょう!

I am reading this book.
今この本を読んでるんだ。

こちらは「今まさにこの本を読んでいるところだ」という意味にもなりますが、「最近この本を読んでいるんだ」という意味も表せます。例えば1週間前から読んでいて、「今この本を読んでるんだ」と言いたいときに進行形が使えます。

I am not working now.
今は仕事してないよ。

こちらも「今この瞬間働いてないよ」という意味にも取れますが、「今は仕事してないんだ(今は仕事持ってないんだ)」という意味も表せます。

I am living in Chiba now.
今は千葉に住んでいるんだ。

現在形を学習された方は、「あれ?~に住む、は"live in"じゃなかったっけ?」と思われたかもしれません。

この場合、現在進行形となっているのは「一時的に」「最近」「今は」という意味を表したいからです。

今千葉に住んでいるけど、この先は別のところに引っ越すかもしれないよ、という意味を含んでいるのです。

I live in Chiba.
千葉に住んでいます。

といった場合、長期的にずっと定住しているというニュアンスが出ます。

このようにイメージによって形を使い分けるのがとても重要です。「あれ、この文章はなんでこの形になってるんだ?」と疑問に思ったら是非追求していってくださいね!

応用② "Arranged"な未来

「現在」進行形と名の付くこの形ですが、実は未来も表すことが可能です。

ただ、未来であればどんなことでも現在進行形を言えるわけではなく、 「既に手配が終わっている」未来の予定・出来事を表すときに使えるのです。

より深く理解するために、次の状況を想像してみましょう!

明日友達の家に行って、ニンテンドースイッチをすることが決まっている(友達とも話して決めている)

今日の午後に沖縄に行く(沖縄に行くチケットも手配済み)

このように、「既に準備が整っていて、手配完了している」という未来を表すときに、現在進行形が利用できるのです。

この例文を英語にすると、次のようになります。

I'm going to my friend's house tomorrow to play the Nintendo Switch.
明日友達の家に行って、ニンテンドースイッチで遊ぶ。

I’m going to Okinawa this afternoon.
今日の午後沖縄に行く。

応用③ Always+現在進行形

「always+現在進行形」を組み合わせて、「うんざり感・不快感」を表すことができます。

こんな状況を想像してみてください。

いつも真夜中に誰かが外で歌っている
(また歌ってる・・・というウンザリ感)

いつも友達が彼女の話ばかりしている
(それしか話さないよな・・・というウンザリ感)

これを英語にすると、次のようになります。

Someone is always singing outside at midnight. I can't take it anymore.
誰かがいつも夜中に外で歌ってるんだ。もう我慢できない。
*can't take it anymore...もう我慢できない

My friend Josh is always talking about his girlfriend, so I always pretend to listen to him.
友達のJoshはいつも彼女の話ばかりしている。だからいつも僕は彼の話を聞いているふりをしてるんだ。
*pretend to do...~するふりをする

応用④ be動詞の現在進行形

「be動詞 + being + 形容詞etc.」という形で、「今一時的にこういう状態だ」ということを表すこともできます。

「一時的な状態」とは、どういう意味でしょうか。
こういう状況を想像してみてください。

友達のBobは、普段はすごく性格が嫌なやつです。
ですが、今Bobは好きな人を前に「いい人らしく」ふるまっています。

この場合、英語では次のように表現します。

Bob is being nice.
Bobが「いい人」らしくふるまってる(が、普段は違う)。

"nice"というのは「素敵な」という意味ですね。beingという進行形を前に付けることで、「一時的に"nice"な状態だ」「今だけ"nice"にふるまっている」という意味を表します。

こう言ったように「一時的な状態(普段は異なる)」という場合に現在進行形を使うことができます。

応用⑤ 「なりつつある」を表す

動詞の種類によっては、「そういう状態になりつつある」という意味を表します。

いくつか代表的な例を見てみましょう。

◆dying 「死にかけている(死につつある)」
The bird is dying.
その鳥は死にかけている。

◆stopping 「止まろうとしている(止まりつつある)」
The car is stopping.
その車は止まろうとしている。

これは今「完全に停止」しているのではなく、動いている状態から"stop"する状態に変化していることを表しています。

◆arriving 「到着しようとしている」
The train is arriving at the next station.
その電車は次の駅に到着しようとしている。

こちらも「到着して止まっている」という意味ではなく、動いている状態から"arrive(到着する)"状態に移行していることを表しています。

「~している」という日本語にとらわれすぎず、「今まさに変化している」というイメージでとらえられるようにしましょう!

最後に

この記事では現在進行形の使い方とそのイメージについて学びました。

上達のコツは、現在進行形の文章を見聞きしたときに、「なぜこの文章では現在進行形が使われてるんだろう?」と疑問に思い、その意味を考えることが重要です。

ルールとして覚えるのではなく、「こういうイメージだからこの形が使われてるんだ」と感覚として理解することで、英語は飛躍的に上達していきます。

是非この記事で解説した進行形の意味をしっかり身に着けて、英語力をどんどんあげていきましょう!

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

  • この記事を書いた人

Kazu

国連英検特A級合格(二次試験満点)、TOEIC満点、TOEFL iBT108点取得。大学では英語を専攻し、カリフォルニア大学で1年間政治経済を学ぶ。これまでに海外留学支援やTOEIC/TOEFL模擬試験の作成と編集、TOEICや英文法・英会話の講師、翻訳など様々な英語に関する 仕事に携わってきました。

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