untilとbyは、日本語訳も似ていて違いが分かりにくいですが、実際使われ方や意味は全然違うのです。
この記事ではまずuntilとbyの使い方や意味の違いを解説し、さらに例文を使って比較をすることで、意味の違いをより深く理解できるよう説明していきます。この記事を通して、それぞれの違いを理解しましょう!
目次
使い方の違いは?
byとuntilは、使い方が少し異なりますので、理解しておきましょう。
until: 前置詞・接続詞として使う
byは前置詞として使われるため、後ろには名詞が置かれます。
untilは、byと同じく前置詞としても、接続詞としても使われます。つまり、untilの後には名詞も、文章も置くことができるということです。
例文を見て、この使い方の違いを理解しておきましょう。
意味は一旦無視して、使い方だけに焦点を当てて理解しましょう。
◆by
You should submit this assignment by next Monday.
このように、byの後には名詞が置かれます。
◆until
I will stay here until 5 p.m.
I will stay here until he comes.
上の文章は名詞がおかれていますが、下の文章はuntilの後に文章が置かれていますね。untilはこのように前置詞としても、接続詞としても使うことができました。
byの後に文章を置きたい場合は、by the timeという表現を使います。
You should submit this assignment by the time mom comes home.
この表現もよくつかわれるので、覚えておきましょう。
意味の違いは?
untilとbyの意味の違いを説明します。
until: ある時点に至るまでの期間の状況や状態を表す
図で見ると分かりやすいでしょう。
byの意味
byは、「~までに」という期限を表します。
つまり、byの後に置かれる時点、もしくはそれ以前のある時点に起こる行為や出来事を表します。
例文を見てみます。
I should turn in the report by Friday.
私は金曜日までにそのレポートを提出しないといけない。
この文章において、by Fridayというのは「金曜日までに」という期限を表しています。現在から金曜日に至るまでのある時点に「レポートを提出」しなければならないということです。
I will leave by 3 a.m.
午前3時までに帰るよ。
これも期限を表しています。現在から午前3時までのある時点に、「帰る」ということですね。
このように、byは「期限」を表し、その期限までのある時点に起こる行為やできごとを表すということが重要です。
untilの意味
untilは、「~まで」という、ある時点に至るまでの期間の状況や状態を表します。同じ意味で、tillという単語も使うことができます。
until (till)は、ある状況や状態がある時点までずーっと続き、untilの時点でその状況や状態が変化するという意味を表します。
この「untilの時点でその状況や状態が変化する」という理解はとても大切なので、覚えておきましょう。
例文を見てみましょう。
I will wait until tomorrow.
明日まで待つ必要がある。
これは、「明日」までずーっと「待つ」という状態が続き、「明日」という時点で「待つ」状態が変化する(待たない状態になる)と言う意味ですね。
I worked until 5 a.m. to finish the report.
そのレポートを終わらせるため、午前5時まで働いた。
こちらも、「午前5時」という時点までずーっと「働く」という状態が続き、「午前5時」の時点で「働く」という状態が終わるという意味です。
I can't leave until tomorrow.
私は明日まで帰れない。
否定文にしても同様です。「明日」という時点までずーっと「帰れない」という状態が続き、「明日」の時点で「帰れない」状況が終わるという意味です。
練習問題で違いをもっと理解する
では、例文を用いて違いをもっと理解していきましょう。
それぞれの例文のカッコ内に、untilかbyどちらが入るかを考えてみましょう。
例文①
① You have to finish this homework until this noon.
② You have to finish this homework by this noon.
これはどちらが正しいでしょうか。
①はuntilが使われているので、「今日の正午」までずーっと宿題を終わらせるという意味です。
少し変ですよね。「ずーっと」というのは「継続する」ということなので、「終わらせる」という瞬間的・一時的な動作を表す動詞とは相性が悪いのです。
②はbyが使われているので、「今日の正午」が期限だという意味です。
byは期限を表し、それまでに起こる一時的な動作や出来事を表すものでした。そのため「終わらせる」という行為を、「今日の正午までに」行うという意味になり、意味が通りますね。
よって、正しい文章は②でした。
例文②
① I will wait for him until 8 p.m.
② I will wait for him by 8 p.m.
これはどちらが正しいでしょうか。
①はuntilが使われているので、「午後8時」までずーっと彼を待ち、「午後8時」になれば待つ状態を終えるということですね。
②のbyはそれに対して、「午後8時」という期限までに、「待つ」と言う行為をするという意味です。これは変ですよね。なぜなら、「午後8時」という期限までに、「彼を待つ」という行為を一時的に行うという意味になるからです。
つまり、例えば午後6時に一瞬「彼を待つ」行為を行い、午後6時1分に待つことを止めるというような意味になってしまいます。
そのため、①が正しい文章です。
例文③
① I can do it until tomorrow morning.
② I can do it by tomorrow morning.
どちらが正しいでしょうか。
①は、「明日の朝」までずっと「それをできる」という意味になります。こちらは、「明日の朝」という時間までずーっと「それをする」ことができるという継続の意味になります。
②は、「明日の朝」までに「それをできる」という意味になります。これは「明日の朝」という期限までに「それをする」ことができる、つまり終わらせることができるという意味になりますね。
よって、①も②もどちらも正しい文章です。
itが指すものや文脈によって意味は変わります。
例えば、上司から「この報告書を書いておいてくれ」と頼まれた場合、①の文章を使って「明日の朝までずーっとかけます」と言うのはおかしいですね。この場合②の「明日の朝までに」できるというのが正しいですね。
おわりに
untilとbyは似た表現ですが、こうやってみると意味が全然違いますよね。
untilを使うか、byを使うかによっては相手が受け取る意味も異なってくるので、それぞれの特徴や意味をしっかりおさえておきましょう。
是非この違いを理解し、多くの例文に触れて感覚を磨いていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
この記事が分かりやすかったと思ったら、いいね!ボタンを押していただけるとありがたいです。